猫と暮らしていると、気になる悩みのひとつが「毛玉」です。
換毛期になると抜け毛が一気に増え、ブラッシングをしているつもりでも気づけば毛玉がたくさん…。
ひどいと、お腹に溜まって嘔吐したり、食欲が落ちてしまうこともあります。
特に長毛種の猫は毛玉ができやすく、短毛種でも換毛期やストレスで毛がもつれやすくなることがあります。
この記事では、毛玉ができる理由と、初心者でもすぐできる毛玉対策のコツを、
おすすめグッズと一緒にわかりやすく解説します。
■ 毛玉ができる理由を知ろう
毛玉は、抜け毛が体に残ったまま自然に絡まり、そのまま固まってしまうことで発生します。
猫は自分の身体を毎日よく舐めますが、そのときに抜け毛を飲み込んでしまうため、胃の中にも毛が溜まります。
毛玉が増える主な原因
- 換毛期(春・秋)で抜け毛が急増
- ブラッシング不足
- ストレス・肥満で身体を上手に舐められない
- 高齢になって動きが落ち、毛づくろいが減る
毛玉対策の基本は、抜け毛を「猫の体から減らす」こと。
そのために最も大切なのが、ブラッシング習慣です。
■ 毛玉対策に必須!おすすめブラシ3選
ここでは、初心者でも扱いやすく、効果が高い3つを厳選しています。
① ファーミネーター(抜け毛除去ブラシ)
特徴
・アンダーコート(下毛)をしっかり取り除く
・換毛期の抜け毛をごっそり減らせる
・短毛・長毛どちらにも対応
おすすめ理由
短時間でもしっかり毛が取れるので、忙しい飼い主さんにぴったり。
毛玉の“根本原因”である抜け毛を大幅に減らすことができます。
② ブラッシンググローブ(嫌がる猫向け)
特徴
・手袋型で撫でるだけで抜け毛が取れる
・ブラシが苦手な猫でも使いやすい
・顔まわりなどのデリケートな部分にも◎
おすすめ理由
「ブラシを見ると逃げる…」という猫でも、手で撫でられている感覚に近いため安心しやすいです。
③ コーム(仕上げ用の櫛)
特徴
・毛のもつれをやさしくほぐす
・長毛種や毛玉ができやすい部分に最適
・ブラッシング後の仕上げとして使える
おすすめ理由
毛玉ができやすい脇・お腹・内ももの“細かい部分”を丁寧に整えられます。
■ ブラッシングの正しいやり方(初心者向け)
「どのくらいの頻度でやればいい?」
「嫌がる場所はどうするの?」
そんな疑問をまとめて解決します。
● ブラッシングの頻度
- 短毛種:週2〜3回
- 長毛種:できれば毎日(最低でも3〜4回)
換毛期は抜け毛が一気に増えるため、普段より少し回数を増やすのがおすすめです。
● ブラッシングの順番
- 優しく撫でてスタート(警戒心を下げる)
- 背中・首・お尻 → 手足 → お腹の順に
- 絡まりがある部分は無理に引っ張らない
- 最後にコームで「仕上げ」
猫がお腹を触られるのを嫌がる場合は、無理せず別の日に分けてOKです。
● 嫌がる猫へのコツ
- 最初は1分だけ
- お気に入りのおやつとセットにする
- ブラシを見せず、そっと撫でるように始める
- 少しでも嫌がったらすぐやめる(“嫌な記憶”をつけないため)
ブラッシングは「短く・楽しく・褒めながら」が鉄則です。
■ 毛玉対策にあると便利なアイテム
ブラシのほかにも、毛玉を予防する助けになるグッズがあります。
● ① 毛玉ケアおやつ(ラキサトーンなど)
お腹に溜まった毛を、便と一緒に排出しやすくする効果があります。
頻繁に吐く猫や、長毛種に特におすすめ。
● ② 猫用シャンプー・ドライシャンプー
頻繁に洗う必要はありませんが、
・抜け毛を落とす
・皮脂汚れを減らす
ことで、毛が絡まりにくくなります。
※水嫌いの猫には「泡タイプのドライシャンプー」が便利。
● ③ カット用ハサミ(毛玉が固まったときの応急処置)
どうしても固くなった毛玉はブラシだけでは取れません。
ただし、ハサミは皮膚を切るリスクがあるので慎重に。
不安な場合、動物病院やトリマーに相談しましょう。
■ こんな猫は特に毛玉注意!
以下の猫は毛玉ができやすいため、ケアを念入りに。
- 長毛種(ペルシャ、サイベリアンなど)
- 高齢猫(毛づくろいが減る)
- 太り気味の猫(体が届かない部分が増える)
- 病気・ストレスで毛づくろいが減っている猫
「最近あまり舐めていないかも?」と思ったら、早めにブラッシングでサポートしましょう。
■ 毛玉を放置するとどうなる?
毛玉は放っておくと、
・皮膚が引っ張られて痛い
・蒸れて炎症の原因になる
・歩くときに毛が引っかかる
・胃に毛が溜まり吐き戻す
など、猫にとって負担が大きくなります。
毎日の短いケアが、猫の健康を大きく守ってくれます。
■ ブラッシングを「好き」にしてもらうコツ
- 終わったら必ず褒める・ごほうび
- 同じ時間帯にやると習慣化しやすい
- 痛くない柔らかいブラシから始める
- 長毛種は毛が濡れた状態ではやらない(絡まりやすい)
猫が嫌がるのは「痛い・怖い」経験が原因のことがほとんど。
優しく続ければ、ほとんどの猫はブラッシングに慣れます。
■ まとめ:毛玉対策は“毎日1分”の積み重ね
毛玉対策で一番大切なのは、
「抜け毛を減らすこと」
「短時間でこまめにケアすること」
この2つだけです。
ブラッシングは、猫の健康だけでなく、
スキンシップとしての信頼関係にもつながります。
あなたの猫にとって、
“気持ちよくて、安心できる時間”を、ぜひ作ってあげてくださいね🐾

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